ダイエット といえば、食事制限をしたり運動をしたり、あるいは
体重などを記録し続けるレコーディングダイエットなんていうのもあります。 ダイエットの目的は 病気の予防であったり、スタイルをよくしたり、など いろいろな理由がありますが、これは人間さまのお話。。。 建築の世界でも今、ダイエットが密かなブーム?になっています! さて、それはどの様なものでしょうか。。。 『増築』という言葉は一般によく知られた言葉で、建て増しをして 建物の床面積を増やすことですが、それとは反対に、最近は 『減築』 といって 床面積を減らす工事があちこちで行われているようです。 まさに建築のダイエットです! ではなぜ今 『減築』 なのか。 その背景には、少子化による人口減少問題があるようです。 住宅や店舗、学校、病院などは、人口や世帯数の動向ととても 関係が深いものです。 例えば2階建ての戸建て住宅の場合。 子供が独立して夫婦2人だけとなり、部屋をもてあましているとします。 そこで、2階全部を撤去するとしたら、 1)維持修繕にかかる費用が下がる 2)固定資産税が下がる 3)光熱費が下がる 4)通風性・採光性がよくなる 5)掃除が楽になる 6)そして何よりも、建物が低く、軽くなることで『耐震性』が上がる と、たくさんのメリットがあります! 戸建て住宅以外にも 学校建築や商業施設でも実際に減築は行われています。 特に築年数の経った建築で、現状では耐震性に問題がある場合は、建替えや ブレースなどで補強工事をするよりはローコストが期待できるようです。 今、大分では 築37年の8階建てスーパーが、なんと2階建てにまで 階数を減らすという、スーパーダイエット!をしているようです! ちょっと無理しすぎでは~ という気もしますが、建物では可能なんですね・・・^^; 建築のダイエット、どこまで広がるのでしょうか? |
先日、テレビの経済情報番組で「都心に眠る空間 空倉庫を狙え!」というものを
やっていました(^^) 輸送手段が発達し、大消費地に近い都心部に倉庫を構える必要がなくなり、 借り手のつかなくなった都心の倉庫をどうするか・・・。 倉庫という高天井、大空間の特徴を生かした有効利用の例として、 靴メーカーのショールームが紹介されていました。 バブル期以降、スクラップアンドビルドの精神も衰退し、既存の資源を いかに有効に使っていくか。とても大切な視点だと思います。 設計事務所の中にも、古い既存建物を構造体から調査して、 現代のデザイン、ニーズに合った建物に生まれ変わらせるという、 大変手間のかかる地道な設計をしているところもあります。 さて、そんな既存建物の有効利用ですが、仕事柄気になってしまうことが あります・・・(^^; それは、やはり遵法性の問題です。 ハッキリ言えば『確認申請が要るのか、要らないのか』です。 これは、本当によく受ける質問です。 番組で取り上げられていた『倉庫』→『ショールーム』の場合は、恐らく必要に なると思います。倉庫もショールームも特殊建築物という扱いなので、 類似の用途への変更でない限りは用途変更確認申請は必要です。 『倉庫』→『事務所』であれば、事務所は非特殊建築物なので、 用途変更確認申請は不要となります。 なお、注意しなければならないのが、倉庫を事務所に変える場合でも、 中間に床を設置して2階や中2階などを作る場合は、床面積が増えることになるので 『増築』に該当します。すると今度は、『増築確認申請』が必要になります。 ややこしいですね~(^^; その他、建築基準法以外にも消防法に基づく届出も必要になりますので、 いずれにしても用途変更をする場合は、信頼のできる建築設計事務所に 相談することをお勧めします。 なお、設計事務所に聞きにくい、相談できる設計事務所がないという場合は、 建物所在地の区役所、市役所の建築指導課に聞きに行けば教えてくれると 思います。 ちなみに、あぽろ建築舎の入居しているビルは、元は集合住宅だったようです。 『集合住宅(特殊建築物)』 → 『事務所(非特殊建築物)』の用途変更です。 さて、用途変更確認申請は必要でしょうか? (^^) |
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