FC2ブログ
基礎のひび割れ
最近、住宅基礎のひび割れについての問合せが増えています。
「3月の大震災で、家の基礎に多くのひび割れが入りました。心配なのでみて下さい。」というものです。
東京都心で震度5強という、自分もこれまでに経験したことのないような激しい揺れ。
会社が入居している11階建ての、築40数年という建物で遭遇した時には、建築関係者といえども恐怖と不安を感じたものです。
建築に詳しくない一般の方がご自宅を点検し、基礎にいくつもひび割れが見られたら、それはそれは心配でたまらないと思います。

でも、ひび割れの全てが「危険なもの!」「今すぐ直さなければならないもの!」 と思わなくて大丈夫です。
慌てて、くれぐれも悪徳業者などに引っかからないで下さい!

先週、調査に伺った世田谷のある住宅のひび割れはこのようなものでした↓↓↓
ひび割れ1

ひび割れ2

こんなひび割れや脱落があったら、さぞかし心配だったろうなぁと思うようなものでした。
これらのひび割れは、建物の四周全てに見られました。
しかし、現地で叩いてみたり、一部 表面のモルタルを剥がしてみたところ、基礎コンクリート自体にはひび割れは無かったのです。

上の写真で見られたひび割れは、基礎コンクリートの外側に「お化粧」として塗られているモルタルにひびが入っただけだったのです。

下の写真は、ひび割れたモルタルの一部をドライバーでこじって剥がしてみたところです。
茶色い線は、ひび割れから雨水と一緒に染みこんだホコリによる汚れであって、コンクリートにひび割れは見られませんでした。したがって、調査の範囲で「構造的な問題はない」という結果になりました。

ひび割れ3


また、とあるセミナーで、一級建築士無料相談会の回答者として呼ばれていった際に相談を受けたのも、これと同様、基礎のモルタルひび割れと思われる様なものでした。
相談に見えた方は、ひび割れ部分の写真を持ってこられていたので、概ね見当が付きました。
ただ、自分の目で直接見ていないので、「叩いたり、ひび割れの周辺を一部剥がしてみて、コンクリート自体にひび割れが無いかを確認した方がいいですよ。」とアドバイスさせていただきました。

このようなモルタル(お化粧)のひび割れは、構造的な悪影響はありません。
ご自分でもチェックができますので、やってみて下さい!
慌てて、飛び込み営業の業者さんの言い成りになって、無駄な工事などしないようお気をつけ下さい。
全てが全て悪い業者とは限りませんが、そのような業者がいるという話を聞きますので。。。。。



スポンサーサイト



[2011/07/05 18:35] | 建築知識あれこれ | page top
建物のダイエット!
ダイエット といえば、食事制限をしたり運動をしたり、あるいは
体重などを記録し続けるレコーディングダイエットなんていうのもあります。
ダイエットの目的は 病気の予防であったり、スタイルをよくしたり、など
いろいろな理由がありますが、これは人間さまのお話。。。

建築の世界でも今、ダイエットが密かなブーム?になっています!
さて、それはどの様なものでしょうか。。。

『増築』という言葉は一般によく知られた言葉で、建て増しをして
建物の床面積を増やすことですが、それとは反対に、最近は
『減築』 といって 床面積を減らす工事があちこちで行われているようです。
まさに建築のダイエットです!

ではなぜ今 『減築』 なのか。

その背景には、少子化による人口減少問題があるようです。
住宅や店舗、学校、病院などは、人口や世帯数の動向ととても
関係が深いものです。

例えば2階建ての戸建て住宅の場合。
子供が独立して夫婦2人だけとなり、部屋をもてあましているとします。
そこで、2階全部を撤去するとしたら、

  1)維持修繕にかかる費用が下がる
  2)固定資産税が下がる
  3)光熱費が下がる
  4)通風性・採光性がよくなる
  5)掃除が楽になる
  6)そして何よりも、建物が低く、軽くなることで『耐震性』が上がる


と、たくさんのメリットがあります!

戸建て住宅以外にも 学校建築や商業施設でも実際に減築は行われています。
特に築年数の経った建築で、現状では耐震性に問題がある場合は、建替えや
ブレースなどで補強工事をするよりはローコストが期待できるようです。

今、大分では 築37年の8階建てスーパーが、なんと2階建てにまで
階数を減らすという、スーパーダイエット!をしているようです!
ちょっと無理しすぎでは~ という気もしますが、建物では可能なんですね・・・^^;

建築のダイエット、どこまで広がるのでしょうか?




[2010/06/04 18:59] | 建築知識あれこれ | page top
<空き倉庫の有効利用> 用途変更が必要?
先日、テレビの経済情報番組で「都心に眠る空間 空倉庫を狙え!」というものを
やっていました(^^)

輸送手段が発達し、大消費地に近い都心部に倉庫を構える必要がなくなり、
借り手のつかなくなった都心の倉庫をどうするか・・・。
倉庫という高天井、大空間の特徴を生かした有効利用の例として、
靴メーカーのショールームが紹介されていました。
バブル期以降、スクラップアンドビルドの精神も衰退し、既存の資源を
いかに有効に使っていくか。とても大切な視点だと思います。
設計事務所の中にも、古い既存建物を構造体から調査して、
現代のデザイン、ニーズに合った建物に生まれ変わらせるという、
大変手間のかかる地道な設計をしているところもあります。

さて、そんな既存建物の有効利用ですが、仕事柄気になってしまうことが
あります・・・(^^;
それは、やはり遵法性の問題です。
ハッキリ言えば確認申請が要るのか、要らないのかです。
これは、本当によく受ける質問です。

番組で取り上げられていた『倉庫』→『ショールーム』の場合は、恐らく必要
なると思います。倉庫もショールームも特殊建築物という扱いなので、
類似の用途への変更でない限りは用途変更確認申請は必要です。
『倉庫』→『事務所』であれば、事務所は非特殊建築物なので、
用途変更確認申請は不要となります。

なお、注意しなければならないのが、倉庫を事務所に変える場合でも、
中間に床を設置して2階や中2階などを作る場合は、床面積が増えることになるので
『増築』に該当します。すると今度は、『増築確認申請』が必要になります。
ややこしいですね~(^^;

その他、建築基準法以外にも消防法に基づく届出も必要になりますので、
いずれにしても用途変更をする場合は、信頼のできる建築設計事務所に
相談することをお勧めします。
なお、設計事務所に聞きにくい、相談できる設計事務所がないという場合は、
建物所在地の区役所、市役所の建築指導課に聞きに行けば教えてくれると
思います。


ちなみに、あぽろ建築舎の入居しているビルは、元は集合住宅だったようです。
『集合住宅(特殊建築物)』 → 『事務所(非特殊建築物)』の用途変更です。
さて、用途変更確認申請は必要でしょうか? (^^)



[2010/04/22 18:01] | 建築知識あれこれ | page top
設置しました! 『住宅用火災警報器』
わが家にもようやく設置しました!

感知器パッケージ


消防法および火災予防条例により、平成18年6月から住宅にも
火災警報器の設置が義務付けられることになりました。

平成18年6月以降に完成する新築の戸建住宅やマンションなどでは
既に設置が義務化されていますが、わが家のようなそれ以前に建てた
既存住宅などは、東京都の場合は今年の4月1日より全面的に
義務化されます。

警報機の設置場所は地域によって若干違いがあり、東京都の場合は
全ての寝室、全ての居室、廊下・階段、台所です。
(なお、義務化の時期や設置場所は、東京都でも島嶼地域、東久留米市、
稲城市など別になります)

詳しくは ↓↓
http://www.nohmi.co.jp/jukeiki/guidance/area/tokyo.html

警報機の価格は家電量販店で1台あたり3000円程度、電池内臓で
10年間は電池交換不要のようですね。
3000円で10年間 火事を見張ってくれるのですから安いものです^_^;

取り付けはビスや石膏ボード用のピンが入っているので、自分で
簡単に付けられます!


感知器設置


まぁ取り付けてはみたもののたものの、これらにはお世話になることなく
過ごせるよう気をつけなくてはいけませんね (^_^)

まだ取り付けられていない平成18年6月以前の住宅にお住まいの方は、
忘れずお早めに・・・!



[2010/03/28 12:00] | 建築知識あれこれ | page top
| ホーム |