いま、農作物を建物内で育てる技術が注目されています。
温度や湿度、炭酸ガス濃度など空気の状態や光の強さ、肥料の量や濃度などを コンピューターで制御する、言ってみれば「植物工場」です。 食の安全・安心へ関心が高まる中、自然災害や気象条件に左右されず、 安定的な収穫が期待でき、閉鎖空間のため無農薬で栽培が出来る、 大消費地に近い都市部でも栽培できる・・・など考えればメリットがたくさんあります! 近年の地球温暖化による異常気象や、自然災害による農作物被害のニュースを 聞くたびに、丹精込めてつくってきた農家の人々のことが思い浮かび、 とても心が痛みます。 貿易自由化、農業保護、食料自給率など、今の日本には国を挙げて 解決しなければならない食に関する問題もたくさんあります。 技術の進歩によって実現可能となった「植物工場」が、新たな農業スタイルとして、 既存の農業従事者とも連携して共存ができれば、 生産者、消費者等々、誰にとっても幸せな事だと思います。 都心の空オフィスを改修して植物工場にしたり、自社ビル内に畑や田んぼを作り、 トマトやレタス、水菜などの野菜やお米を作ったりしている企業も出てきています。 「野菜・果物は路地ものじゃなきゃ!」などと言っていられた平和な時代。 路地もの野菜なんて、最近では特別で贅沢なものになってしまった気がします。 近い将来「丸の内の朝どり野菜!」なんていうのを食べる日も そう遠くないかも知れません・・・。 植物工場の野菜は制御された人工照明の元で育つので、日当たりの悪い 都心のオフィスビルなどは格好の場所かも知れませんね。 この不景気にあって、空ビル・空室の有効的な利用法のひとつだと思いました。 建物調査の依頼があったらどう書きましょうか・・・(^^; スポンサーサイト
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今朝の朝日新聞にこんなコラムがありました!
遠くから、時にはそば行って足元から見上げていた 今日本中が注目のあの場所についての話です。 とても興味深く読ませてもらいましたので、原文のまま ご紹介させていただきます(^^)/ 1.5m四方のその部屋は、辺見厚志さん(35歳)の小さな「城」だ。 朝8時に入ると、仕事が終わる夕方5時まで一度も離れない。 簡易トイレもあれば、冷蔵庫も電気ポットもある。昼休みには 弁当を食べ、テレビを見たり、読書をしたり。自分だけの空間は 「けっこう快適」だ。 いまは、地上379mにある。おそらく人間がつくったものの中で一番 高いところだろう。そこは、工事中の東京スカイツリーのてっぺん。 建築材を吊り上げるクレーンオペレーターの部屋だ。 毎朝15分かけて、まず2台のエレベーターで330mまで。次に階段を 上り、最後ははしごだ。雲や霧で下が見えないこともある。 モニター画面で地上の様子を確認し、無線でやりとりしながら作業する。 高いところは慣れている。それでも日本の高さには発見があった。 同じ目線に見える飛行船。のんびり動いているようだが意外に速い。 東京タワーの高さを超えた時は、何機もヘリコプターが撮影で迫ってきた。 「かなり近づくなあ。風が強く吹いたらぶつかるかも」と想像してみたりした。 毎朝、天気予報を確かめるのが日課だ。作業への影響も気になるが、 それ以外に楽しみもある。大気中のちりが雨で流され、翌朝晴れると、 絶景が待っている。 「思わず拝みたくなるような富士山。自分だけの優越感に浸れます」 (2010年5月19日 朝日新聞 朝刊より) 常に危険と隣り合わせで、わずかなミスが大事故につながりかねない任務。 ストレスも相当なものだと思います。 「絶景と優越感」・・・これくらいのご褒美があってもいいですよね! 世界一を目指し日々がんばっている この辺見さんをはじめ、現場の方々に、 工事の安全と敬意を込めてエールを送りたいと思います \(^^)/ |
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